スペシャルインタビュー01 いろんな人が輝ける“背景”を作りたい。


岐阜市の新しいまちづくりのキーパーソン

スペシャルインタビュー01いろんな人が輝ける“背景”を作りたい。

ミユキデザイン一級建築士事務所 大前貴裕さん 末永三樹さん

Profile▶︎平成24年設立。岐阜市美殿町に事務所を構える。主に建築の企画・設計・監理を行うほか、「サンデービルヂングマーケット」の運営や、「ロイヤル40」など数多くの建築リノベーションの企画プロデュースも手掛け、柳ケ瀬商店街を中心としたまちづくりにも深く関わる。

ロイヤル40がオープンした経緯は?

もともとあの建物は柳ケ瀬の中心にあり、映画館もあるユニークなビルなのに、空き店舗が多く、うまく使われていないなと感じていました。岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会を通じてビルと接点ができたことで、リノベーションを引き受けたのですが、当初から大きな会社にワンフロアごと貸すのではなく、小さな区画を用意して若い人たちがそれぞれの個性が光る創業をする、そんな起業の拠点にしたいと考えていました。3年ほどかけて構想を練り、平成28年に出店者を募集。翌年に「ロイヤル40」としてオープンして、既に現在はセレクトショップや雑貨屋、アイスクリーム屋、インテリア家具の店、シルクスクリーン印刷が体験できる店など、11店舗が入居して営業を始めています。

ロイヤル40

「ロイヤル40」の2階には5つの店舗が入り、さまざまなワークショップなども開催しています

リノベーションで心掛けている点は?

できるだけそこにあるものを生かして、最小限のものだけを作るようにしています。デザインを作り込みすぎてしまうと、それに合う人を限定してしまうので、そうではなくて、いろんな人が輝けるような“いい背景を作る”ことを考えています。柳ケ瀬は古いアーケードや味のある路地も残っていて面白く、さまざまなタイプの人が集まる受け皿の広さがありますよね。「ロイヤル40」のリノベーションでもそれを生かすこと、そして何においても最終的には“人”なので、そこに集まる人たちが「素敵だな」と思えるような場所をデザインしようと心掛けました。今ではビルで店を始めた人たちを中心に、ユニークなイベントやワークショップの企画が立ち上がったりと新しい動きも生まれて、いい変化を感じています。

サンデービルヂングマーケット

県内外から200近くのブースが出店する「サンデービルヂングマーケット」。柳ケ瀬ならではの人やモノや空間との出会いを求めて多くの人が訪れ、にぎわいます

今後の展望は?

平成26年から柳ケ瀬で毎月第3日曜日に「サンデービルヂングマーケット」を開催しているんですが、5年経って柳ケ瀬に若い人が多く歩いているようになったと実感しています。もちろん、今後もぜひ開催を続けていきたいですね。そして、柳ケ瀬は小さな魅力が集積している場所だと思うので、私たちがそれに+αとして、柳ケ瀬の魅力を常にアップデートする仕組みやデザインを作っていけたらいいなと思っています。

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